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日本的なモノづくりが壊れた日

高度成長期は、新卒一括採用で採用して、

半分は徒弟制度で鍛えて、

高い品質の物を作って、

世界に売っていく。

金融も

官僚も

政治も

経団連も

労組も

商社も

このシステムでうまく回っていた。

これが新卒一括採用年功序列終身雇用という美風を生んできた。

これを壊したのが、

1)デジタルトランスフォーメーション

2)共産主義国の国家資本主義の市場化

半導体は「おせんべい」のようにパッケージ化されて

中国などで作られるようになったのです。

いままでのように製品ではなく、

サービスやソリューションを売っていく時代に

なってしまったのです。

ジョブ型雇用なら定年も関係ないのです。

職人は渡り職人として

どこでも食えるしね。

会計士も宅建士も建築士も

デザイナーも食っていけるでしょ。

自分で自分のキャリアーを設計しないと

給料が上がらないのが

ジョブ型経営です。

大企業に入ったから安心できる世界ではなくなったのよね。

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リーマンショックで日立は創業以来の赤字になった

このときに、社長にアサインされた中西宏明氏は

創業の精神に戻ったのですね。

中西氏は半導体の設計やOSを設計してきたのです。

半導体は儲からなくなってきた。

半導体はチップは昔は50億円で売れた計算機ですが、

コモデティ化でゲームチェンジしたのです。

事業構造改革を行い再び利益を上げるようになってきた。

やめていった事業は、

1)薄型テレビ事業はOEMへ

2)自動車機器関連事業

3)ハードディスクドライブ

これらを売って行くだけで利益は出た。

社会ビジネスのインフラ事業を考えだした。

攻めたいところは会社を買って、

いらないところは切り出して売り出す。

いわゆるM&Aだね。

投資会社になっていった。

まるでソフトバンクだね。

冨山和彦さんの説明

冨山和彦さんの説明で有名なのは、

1)製品はアーキテクトとプラットホームと間の儲からない事業

2)儲かるのはアーキテクトとプラットフォーム

3)儲からない間の事業は、切り出して台湾や中国に売っていった

携帯で説明すると、

NTTなどのキャリアーがOSを設計して

電機メーカーに端末を作らせていた。

そこでアップルがでてきた。

アップルの仕組みは、端末メーカーのアップルが

OSを自分が作り、作るのは台湾や中国など

外部に出していった。

IBMの話がわかりやすい。

IBMはジャイアントだった。

IBMは大型コンピューターを作っていた。

これから個人向けパソコンの時代だと

わかっていたが、

IBMが外注していた、

マイクロソフトとインテルが個人向けに注力して、

IBMを凌駕してしまった。

こういう例はたくさんある。

グーグルはスマホの個人化に気づいて、

アンドロイドを買収した。

アンドロイドはオープンアーキテクトであり

サムソンやシャオミーが出ていった。

日本企業は遅れた。

マイクロソフトも過去は上から目線だったが、

今はクラウドサービスに注力して、

大きく変わってきた。

事業はグローバルに常に変化しており、

野球をやっていた従業員が、

次はサッカーをやらないといけないが、

日本は新卒一括終身雇用で、

野球しか出来ない人はリストラできず、

サッカー選手にさせるのよね。

つまり、

菅野や坂本にサッカーさせて、

メッシュやジタンと戦うのだから勝てないでしょ。

だからロナウドとか獲得しないと勝てないでしょ。

89年以降の日本の30年以上の低迷の原因はこれだよね。

不動産はリートで立て直して、

会社は派遣と海外研修生導入で余剰金を溜め込んだけど、

従業員を守るために、

若い人は採用せず、

中途も外人も採用せず、

ずるずると日本企業ひいては日本経済は衰退してきた。

官僚も政治家も教育もすべて昭和のモデルなんで、

替えられないので、

2040年頃には日本は消滅だと言われる。

ただ、新しい光は、新コロナ禍ではないでしょうか。

これで企業が一度一気に溶け出して、

経団連の中西宏明氏や冨山和彦氏のいう

新しい時代が来るかも知れません。

この本は必読ですよ。

 

 


これからの身の振り方とは

これからの日本のためなら、

昭和世代は、

早期退職に応募して、

若い人が、ジョブ型で活躍できるように、

会社の組織を変えるように協力しようよ。

副業や働き方改革や外人も社員にするとか

頑張ろうよ。