資本主義社会では資本家と労働者との格差は拡大する
トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』によると
- ピケティの背景: フランスの経済学者であり、世界的に有名な『21世紀の資本』を執筆。分配と格差について15年間、20カ国、200年以上のデータを用いて研究。
- 結論: 資本収益率 (R) が経済成長率 (G) より高い状況が続くと、資産家がますます富を蓄え、労働者との格差が拡大する。
- R > Gの意味: 資産運用による収益が労働収入の伸びを上回るため、資産家と労働者の格差が広がる。特にアメリカでは、資産運用による富の70%がトップ10%の富裕層に集中。
- 格差の原因: 近年の研究では、経済成長が格差を解消するという見方があったが、ピケティはそれを否定。戦争が経済成長を促し、格差を一時的に是正したが、平時には格差は拡大する。
- 解決策: ピケティは「累進資本課税」を提案。超富裕層に対して、国際的な協力のもと資産に税金を課し、富を再分配する。
- 世襲資本主義の問題: 富が世代間で引き継がれ、富裕層はさらに富を蓄える一方、貧困層はそのままの状態が続く。これにより、不平等が固定化し、才能ある人材が埋もれる危険がある。
- 個人へのメッセージ: 富裕層を目指すことより、自分に必要な収入を計算し、それを目指して努力することが重要。資産家と戦うのではなく、自分のスキルや人脈を活かし、目の前の仕事で成果を出すことを勧めている。
累進資本税の可能性
資本主義では累進資本税は超超富裕層の反対でできないだろうね。
分配は中国など社会主義国家のほうがいいようだけど。
共産党員が独裁でお金持ちの生活をするから、理想論であるが無理だろうね。